エゾウコギとは

エゾウコギの歴史

エゾウコギはシベリア人参とも呼ばれ、ロシアや中国・日本の北海道など寒冷地にのみ自生している高麗人参と同じウコギ科の植物です。
中国では何と2000年以上も前から漢方薬として利用されてきました。16世紀に集大成された中国の薬学書「本草綱目」には「刺五加(エゾウコギ)のひとつかみは車いっぱいの黄金に勝る」との記載があり、非常に貴重な長寿の薬として紹介されています。日本では江戸時代に米沢藩の上杉鷹山がエゾウコギの栽培を民家に奨励したと言われています。これはエゾウコギが劣悪な環境化で育つことができるため、天候不順により農作物の収穫が減って食糧不足に陥った際には新芽や葉を食材にできると考えられたためです。そして実際にエゾウコギを食用として飢饉を乗り切ったとされています。
エゾウコギの「エゾ」は北海道の古い呼び方である「蝦夷」に由来します。エゾウコギはその高い健康効果により北海道で暮らしていたアイヌの人々から神聖な植物とされ、神経痛や関節炎、淋病の治療等にも使っていたそうです。エゾウコギは根・茎・枝・葉すべてに栄養成分があり、優れた薬効に注目が集まっています。

エゾウコギに含まれる主要な栄養成分

エゾウコギには食物繊維やビタミンB2・ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、カルシウム、カリウムの栄養素に加え、エレウテロサイドやイソフラキシジン、クロロゲン酸等の注目されている成分も含まれています。

エゾウコギの様々な効能効果

エゾウコギの根や茎に体の活力を高める有効成分が豊富に含まれており、抗ストレス作用や疲労回復、滋養強壮、精力強化が期待できます。そんなエゾウコギの更なる効能効果について以下にまとめてみました。

○免疫力を高める
エゾウコギの主成分であるエレウテロサイドEは脳下垂体から脳内モルヒネと言われるβ-エンドルフィンの分泌を促進する作用があります。β-エンドルフィンはNK細胞に結合し、体内でNK細胞が活性化されます。

○慢性疲労の改善
疲労が蓄積されるとβ-エンドルフィンが分泌されますが、エレウテロサイドEはこのβ-エンドルフィンの血中濃度を上昇させ、運動による疲労やストレスを軽減させることができるのです。またエレウテロサイドB1やイソフラキシジン・ビタミンB2等の成分も疲労回復をサポートしてくれます。

○生活習慣病の予防
エゾウコギの有効成分であるエレウテロサイドBやイソフラキシジンは白血球や血小板の粘着、凝集を抑えて血流を良くする働きがあります。よって、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防効果が期待できます。

○更年期障害の改善
更年期障害は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下することが原因です。エゾウコギの成分であるピノレジノール・ジグロコサイドが体内で女性ホルモンに似た作用をするエンテロラクトンという成分に変わることで更年期障害の予防・治療効果を発揮します。

○痛みの緩和
末梢神経にサブスタンスP等の痛みの伝達物質が放出されることにより、人は痛みを感じるようになります。エゾウコギが脳内でβエンドルフィンの分泌を活発にすることにより痛みの伝達物質の放出を抑制します。また、エゾウコギの効果により血行が良くなり、体の痛みを緩和する効果が期待できます。

○エゾウコギはアレルギーにも効果あり
アトピーなどのアレルギーはヒスタミンが過剰に分泌されることにより起こります。エゾウコギはヒスタミンの分泌を抑制する作用があり、花粉症や蕁麻疹、気管支喘息などの症状の改善効果が期待されます。

エゾウコギの副作用

エゾウコギの副作用は短期間で使用する場合、適切な摂取量を守って使用する限りは安全性が高いと考えて良いでしょう。しかし服用量が多いと血圧が高くなる場合があるため、特に心臓疾患などの持病のある方は医師と相談した方が良いでしょう。
また、まれに眠気や不安感、筋肉のけいれんなどが起こる場合があります。
そして妊娠中・授乳中の方のエゾウコギの使用については避けた方が良いでしょう。

まとめ

エゾウコギは古くから漢方薬として知られ、身体に様々な健康効果をもたらしてくれます。エゾウコギは現在ではサプリメント等で手軽に手に入れることも可能ですので、ぜひその神秘的なほどの効能効果を体験してみてはいかがでしょうか。


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