栽培方法

同じ土地に60年間は育たない高麗人参

高麗人参の畑

高麗人参の栽培の中でも最も重要なのが土壌作りと言われています。
人参の栽培では植え付けた後に肥料を施すことがほとんどないため、最初の土壌作りが非常に大事になってくるのです。
土壌作りの次に行っていくのが、夏に赤く熟した実を採取し、丁寧に種作りをし、晩秋に種を蒔き、苗床をわらで覆って冬をこし、春の発芽を待ちます。
日よけの設置と腐葉土つくりなどを行いながら1年目は過ぎていきます。
高麗人参は茎につく葉柄の数によって、その栽培年数がわかります。
1年根は葉柄が1個、2年根は葉柄が2個と1年に1個ずつ増えていき、6年根には6個というように、ゆっくりした生育速度で高麗人参の成分は充実していきます
こうして4~6年間もの間、手を掛けて丁寧に育て、ようやく収穫できるものです。
野菜などによっては、栽培方法が色々ありますが、高麗人参に関しては、一度上付けると、同じ土地には60年もの間、ふたたび人参を作ることができないと言われるほど、連作を嫌う植物です。
それは、人参が土の養分を吸いつくしてしまうため、6年間人参を育てたあとの土地には、養分がほとんどなくなってしまい、土の養分を回復するには何十年という時間がかかるからなのです。
最近ではその栽培対策として、土壌改良を行うことによって10年間休ませると再作が可能になっています。それでも土壌の回復に10年間もかかるとは、高麗人参の驚異的な植生がこの点にも表れていますね。

同じ栽培方法によっても、種類が違ってくる

高麗人参は、そもそもすべて深山に自生する野生そものでしかありませんでした。
さらに、発見されるものはごく少量で、さらに高麗人参は成長に時間がかかり、ある程度の大きさになるには何十年もの歳月がかかってしまいます。
そのた、高麗人参の需要が拡大するいつれて野生のものは枯渇していってしまいした。
そして、16世紀には、高麗人参の栽培が開始されました。
もちろん、現在流通している高麗人参のほとんどが栽培人参であることはいうまでもありません。
野生の高麗人参は「山参」と呼ばれ、その自生地は北半球の東アジア、北緯30度から45度までの地域で、それは朝鮮半島、中国東北地方、ロシア沿海州の三つの地域に限定されていました。
しかし、高麗人参の凄れた薬効と名声が世に広まったことで、本来の原産地ではない日本、アメリカ・カナダ・中国などでも人参が発見され、栽培されるようになりました。
確かに、北米産の「アメリカ人参」「日本の竹節人参」「中国の三七人参」などは、高麗人参と同じ「パナックス属」ですが、種類も形態も明らかに違い、効能にもはっきりした差があります。
また、日本には「オキネニンジン」と呼ばれる人参がありますが、これは江戸時代に幕府が財源を確保する目的で、中国や朝鮮半島から取り寄せた高麗人参の種子を各藩におろして栽培させたことから、その名声で呼ばれています。
オタネニンジンのように高麗人参の種子は、これまでに世界各地に持ち出され、栽培が試みられましたが、日本や中国、アメリカ、カナダの一部地域を除いては、全て成功していません。パナックス属の高麗人参が生育するには、非常に限定された自然の条件が必要だからなのです。これは高麗人参の植物学的特性のひとつで、気候や土質などの自然環境が適合していなければ、仮に生育したとしても、形態・品質・薬効んいかなりの差がでてしまうのです。

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