高麗紅参に含まれる成分

高麗紅参の約40種類のサポニンのパワー

紅参

高麗紅参に含まれる栄養成分としては、炭水化物・各種ペプチド・アミノ酸類・核酸類・各種ビタミン・各種ミネラルなどを含んでいます。これだけでも豊富な栄養素が含まれていること分って頂けると思います。ですが、紅参に含まれる栄養成分はこれだけではありません。
最大の特徴として挙げられるのが、ジンセノサイドという高麗人参特有のサポニン群を40種類含有しているということです。
ここで、初めてジンセノサイドという言葉を聞いた方もいると思うので、簡単に説明していきます。

ジンセノサイドとサポニン

ジンセノサイドとは、ginseng(高麗人参)とglycoside(配糖体)の合成語として作られ、高麗人参に含まれる配糖体を意味した言葉です。
また、サポニンとは大豆などにも含まれる植物成分の一つとされています。水に溶けると泡立つ性質があり、古くから西洋でもサポニンを含む植物を薬草として利用してきました。それほどまでに効果をもたらしてくれる成分ということです。
一般的にサポニンは多量に服用すると毒性を示す性質を持っていることが特徴ですが、高麗人参に含まれるサポニン(ジンセノサイド)には毒性がないのが特徴で、これは多量に長期間服用しても習慣性がなく、副作用もないということでを示しており、漢方では上薬にも位置づけられている程です。

高麗紅参の研究

高麗紅参の研究

高麗紅参のサポニンについては1840年代からアメリカ、ロシアなどで科学的な研究がスタートしました。今日に至るまでに、70年近い研究が続いているわけです。
20世紀に入ると、日本人の研究者たちのてによってサポニン、プロサポニンなどの有効成分が抽出され、その後、化学構造も明らかになりました。
近年は、ジンセノサイド群が明らかなとなり、最も多くの種類を含有する紅参からはジンセノサイドRb1からRoまで約40種類のサポニンが確認されるまでになりました。


ジンセノサイドの種類

ジンセノサイドはジオール系・トリオール系・オレアノール系の三つの体系に分ける事ができます。
ちなみに、それぞれがそれぞれの性質を持っており、もたらしてくれる作用も変わってくることが分かっています。
さらに、非常に面白いことに、まったく正反対の作用を持つジンセノサイドが人参の中に共存しているということです。トリオール系は中枢神経に興奮的に作用し、末梢血管を収縮する作用があり、ジオール系は中枢神経に抑制的に働き、末梢血管を拡張する作用があります。
つまり、薬の作用の2面性を兼ね備えているのです。
また、それぞれが相殺するように働くのではなく、ともに作用し体内のバランスを整えてくれるのです。
これは、サポニンの、体内の状態を正常に保つよう調整する「恒常性」という働きで、近年注目されているものです。

紅参の加工法によって吸収性・薬効が異なってくる!

高麗人参特有の有効成分ジンセノサイドは大変有用なものですが、高麗人参であればどれも同じように効果を発揮するわけではありません。
ジンセノサイドの中には、分子量が大きく、吸収されて憎い種類のジンセノサイド(メイジャージンセノサイド)と、分子量が小さく、吸収されやすい種類のジンセノサイド(マイナージンセノサイド)があり、加工の方法によってその割合が大きく異なるため、効果にも差が生まれてしまいます。
生の人参(水参)や自然乾燥しただけの人参(白参)に多く含まれるのは、吸収しにくいメイジャージンセノサイドです。吸収されなくても、ある程度は腸管内で効果を発揮しますが、より高い効果を得るには、腸内の微生物によってマイナージンセノサイドへ分解されることが必要になってきます。そのため、せっかく体に有効なジンセノサイドを摂取したところで、吸収されないため水の泡となってしまうのです。
一方で高麗紅参は、蒸す過程で加熱することで、分解が進み、メイジャージンセノサイドの一部がマイナージンセノサイドに変換されます。同時に、ジンセノサイド前駆体であるマロニルジンセノサイドが、メイジャージンセノサイドに変換されます。つまり、紅参はジンセノサイド総量もマイナージンセノサイド量も増えているのです。
また、紅参エキスを長時間、高温で処理したり、紅参エキスを発酵処理したり、紅参そのものを数回蒸気で蒸したりすると、さらに分解が進んで、より機能性の高いマイナージンセノサイドが生まれます。
最近はマナイージンセノサイドを多く含む食費が開発されつつあります。このように高麗人参入り食品は、腸内の微生物や栄養を吸収する力を問わず、高麗人参の優れた薬効が得られるものと期待されているのです。