冷え性の症状

冷え症によって起こる症状は様々

人間の体の温度は、通常は上半身が37度前後と高く、下半身はそれより低く、足元では31度前後とさらに低くなっていきます。健康な人でもおしりや太もも部分など、脂肪の多い部分は温度が低いのが普通です。脂肪はほとんど熱を発生せず、熱を通しにくい性質を持っています。つまり、体の内側からも外側からも、温めにくい組織と言えます。
逆に筋肉は脂肪よりも、熱を通しやすい性質を持っているので、あったまりやすく、筋肉量が多い人は冷え症になりにくいといった特徴があります。
冷えた状態の人が、冷えをうまく解消できずにためてしまうと、様々な症状となって表れてきます。

東洋医学的な冷え症の考え方

東洋医学では、この冷え症が「気・血・水」のトラブルを起こすと考えています。体に冷えがたまって血のめぐりが悪化すると、手足の冷えばかりでなく月経痛、不妊症、不正出血など婦人科系の不調の悪化要因になります。身体の水分がバランスに偏在すると、めまいや頭痛、耳鳴り、さらには食欲不振や吐き気など、消化器系の症状が起こります。気が滞ったり逆流して、のぼせや不眠、イライラといった症状もあらわれます。
冷え症は、こうして体の活力を落として不調の原因になるのです。府庁には、憂うつ、イライラ、くよくよするといった心の状態も含まれます。東洋医学では心と体は一つと考えて治療します。体の不調を整えることで心の状態が良くなることも期待できます。

冷え症が続くと、自律神経が乱れる

人間の体の中には「ホメオスタシス」を保つように働く機能が備わっています。自律神経系がバランスよく働くことで体の恒常性が保たれているのです。私たちが37度前後の体温を維持できているのは、体温調整つをしている「自律神経系」のおかげです。
自律神経系には交感神経系と副交感神経系とがあります。
呼吸・血圧・発刊・消化・排便など、体の中の機能を活発にしたり抑えたりして、生命を維持しています。
交感神経系は血管を収縮して血圧を上昇させ、副交感神経系が働くことで血管を拡張させて血圧を下げます。こうして二つが連絡し合って働くとき、体の調節はうまくいき、連絡がうまくいかないときには不調になります。この調節は、眠っている間も、意識せずとも行われるので、「自律神経」と呼ばれています。
この自律神経は体温調節のために絶えず働いている神経なので、外気温が下がり寒くなると、皮膚にあるセンサーは、この情報をキャッチして脳(視床下部)にある体温調節中枢に伝えます。これを受けて体温調整中枢は、体内で作られる熱の量や放出する量を調節します。また脳は、体から熱が放散する量を少なくするため、交感神経を働かせて血管を広げ、熱を外へ逃がす指令を出します。
このように、脳に情報を運び、脳から指令を伝えて臓器や血管を働かせてるのが自律神経です。自律神経は体内に張り巡らされたコードのようなもので、交感神経と副交感神経が連携して体の機能を調整つしていますが、冷え性が長年続いてしまうと、この連携に乱れが生じてしまい、その結果、自律神経系の不調による症状があらわれてきてしまいます。


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